2015年3月5日木曜日

spinach

 人間の精神や心を人為的に改変し、「精神の拡張」(“Carl Gustav Jung”の言葉)を図ろうとすること自体が間違っている。それは、心や精神が本物ではなくなることを意味している。心は死んだのである。
 たとえば、ほうれん草は冬の野菜である(旬が冬)。そうすると、夏にスーパーなどで出回っているほうれん草は、すさまじいばかりの人為的な操作が加えられていることになる。その操作とは、ハウスでの栽培などであろう。夏のほうれん草は、旬である冬のほうれん草に比べると、ビタミンCの含有量が三分の一にまで大幅に減少するといわれている。ビタミンC以外のほかの栄養素についても、同様のことがいえるのだろう。これは、夏のほうれん草の生命力が極端に弱くなっていることを表しており、もしかしたら、このほうれん草は本物ではなくなっているのではないか、ともいえそうである。これはもう、ほうれん草ではない、ともいえるかもしれない。自然からあまりにも遠く離れすぎたのである。

 人間ではなくなってしまっているユング派を、社会から追放してください。