2014年12月26日金曜日

Kyoto University 3

 A大学大学院在学中に起きた、ある教授の講義中に“Kyoto University”から受講に来ていた大学院生(教育学専攻)が講義の模様を録画しようとしたことに、僕が異議を差し挟んだことに関してである。この録画は、あとで“Kyoto University”に持ち帰って、みんなで繰り返し繰り返し見て学習しようというものだろう。実に利己的である。そして人を舐めてかかっている。A大学の学生や当局の存在が眼中にはないかのようである。
 Hayao Kawaiは、2度のウソツキ退職(「ユング心理学批判」http://moriyamag.blogspot.com/)の後に、“Kyoto University”教育学部(Department of Education)教授になった。心理学の講座が教育学部に置かれることに、違和感を感じないだろうか。子ども達を心理学の知見に基づいて教育してやろうというのか。冗談ではない。そんな冷たい教育を施されたら、子ども達はたまったものではない。
 Kawaiの死後、息子の“Toshio”が教育学部の教授になったと思うが、今は“心の未来なんとかセンター”という研究機関に移っているようである。“心の未来”とは、よくぞ言ったものだ。人間の心を作り変えようというのか。C・G・ユング(Carl Gustav Jung)は、いわゆる個性化(individualization)の過程をたどり、最終的に至りついたところでは、“人間精神の拡張”が生じるとしている。人間の心の改造とは、とりもなおさずユングのいう“人間精神の拡張”と呼応するものなのだろう。それは“拡張”ではない。化け物になることだ。人間が人間ではなくなることである。ユングファン・河合ファンの作家の村上春樹の顔を見るがいい。人間の顔をしていないではないか。化け物に文学作品が書けないのは分かりきったことではないか。
 A大学におけるユング心理学を背景にした詐欺犯罪の実行犯であったK教授は、“Kyoto University”の卒業である。Hayao Kawaiをはじめユング派の心理学者の多くも“Kyoto University”の卒業である。録画撮りしていた講義の教授も“Kyoto University”教育学部の元教授であり、受講しに来ていた院生も“Kyoto University”の教育学専攻つまり教育学部の学生である。A大学には多くの“Kyoto University”出身者や関係者がいて、A大学を牛耳っているのだろう。このように考えてみると、詐欺犯罪事件を訴えているのに返事もしないA大学の背後に、“Kyoto University”の影がちらついて見えてきた。録画撮りに異議を唱えたことについて、“Kyoto University”は僕に意趣返しをしているのだろうか。
                                                         (September 18, 2014)